金蝶饅頭が歩いた道

まんじゅう

天皇皇后両陛下献上 大垣銘菓「金蝶饅頭」
百五十年以上続く大垣の代表銘菓のひとつです。
大垣の豊かな水と文化と心に育まれた、酒素まんじゅう。
三六五日毎朝お作りしております。あっさりと炊き上げた漉し餡と、糀の営みによる風味が織り成す、ぬくもりの味をお楽しみください。
蒸かし立ての「金蝶饅頭」。ひとつひとつ、形も違えば、毎日の気温や湿度によって、扱い方も変わります。
最も大切な糀は管理が難しく、「生地は生きもの」。
金蝶饅頭は、冷めても温かさを感じるお饅頭です。
饅頭に向き合う、真剣な職人の眼差しと、愛情が込められております。
本日も、ちょっとした一息のお茶菓子に、金蝶饅頭をお楽しみください。

百五十年の節目に
平成二十四年十二月五日、
天皇皇后両陛下 行幸啓にて大垣へご訪問の際、食後のお茶菓子として当店の金蝶饅頭をお召し上がりくださいました。
江戸の時代に当家始祖 吉田すゑが、
大垣藩名家老小原鉄心に献上し、菓銘を受けた金蝶饅頭が、一五〇年の時を経て、
天皇皇后両陛下に献上させていただけましたこの「ご縁」と「誉れ」。
金蝶饅頭
皆様の温かいご愛顧の賜物と
心より感謝申し上げます。
おすゑさんの心
金蝶饅頭の生みの親は、当店初代店主の吉田すゑ。[天保十三年(1842年)十月十七日生まれ 明治三十八年(1905年)九月十六日死去]
江戸の終わり、新撰組や篤姫と時を同じくして、吉田すゑとお饅頭の物語も始まります。
彦根藩の奥女中として奉公していた、おすゑさん。男勝りな性格で料理や菓子つくり等、何にでも挑戦したそうで、その腕前は城内でも評判だったそうです。
金蝶饅頭はなぜ
前日より糀菌を仕込み、その発酵を利用してできる金蝶饅頭。まずその糀菌の発酵が金蝶饅頭の最大の特徴であります。
毎日毎日繰り返されるその営みが、全国的に見てもめずらしい「本来の酒まん」の独特な味わいを生み出します。
技術が進み、まったく同じように作ったところで、蒸しあがったお饅頭の表情がひとつひとつ違うのです。
毎朝その機嫌を伺いながら心を込めて調整いたしております。「世話がかかる子ほど、愛おしい」ということでしょうか。
そしてやっぱり、毎朝出来立てだから、朝の内はほんと蒸したてのお饅頭です。
当店では、本店工場より、各支店、キヨスク(大垣、岐阜、岐阜羽島駅)、大垣近郊の大型ショッピングセンター内銘店コーナーに、毎朝出来立てを配送しております。
効率の悪いことですが、出来るかぎり、お求めの声にはお答えしたいと考え、温かいお饅頭を毎日運んでおります。
金蝶饅頭の始祖
桜田門外の変にて当主井伊直弼が殺害され、城中の混乱のおり「お家さがり」となり、実家のある大垣に帰ってきたのでした。
縁あって、地元の釘職人「野原宗次氏」と結婚するも、野原氏はその仕事柄か、外出が多く何日も帰らない日が続き、生活もままならない。そこで、おすゑさん、お城で学んだ菓子つくりを活かし、軒先にお菓子を並べて売り出しました。そのお菓子の美味しさの評判は瞬く間に広まり、当時の大垣藩の家老、小原鉄心の御用も賜るようになりました。お酒と甘いものがめっぽうお好きな破天荒な名家老は、おすゑさんのお菓子と、何よりその人柄をよくよく好んでくださったそうです。
金蝶
おひとよしの心

その後、おすゑさんのお店は大変繁盛しましたが、夫である野原氏との関係は益々遠くなり、野原氏が他の女性を連れて帰るに至り、ついには離縁することと相成りました。
持ち前のさっぱりした性格で、心機一転独立し金蝶堂を始めたおすゑさん。しかしながらお店とお饅頭の名前とを若干変えることで野原氏に金蝶饅頭を売ることを許したことには、情深い一面を見ることができると言えるでしょう。
また、ある人は「おひとよし」と言いました。しかし幕末から明治にかけての時代に、女性一人で生きていくことを思えば、その大変さを想像するのは容易いこと。

京へ修行の旅
ある観梅宴の折、鉄心に「汝、女なれ共男子を凌ぐ気概あり。果して然らば古今に秀する銘菓を製せよ。」
と命ぜられ、一念発起したおすゑさん、京へ修行の旅に出たのでした。
幕末の動乱の中、大垣藩も尊王派と攘夷派に分かれ、大変揺れる情勢にあり、おすゑさんのこの旅は、京の様子を探るための鉄心の密偵としての役割もあったのではないかと、言われております。
そんな修行の旅で出会った本酒饅頭。その奥深さを学び、研鑽をかさね出来上がったのが、当店のお饅頭でございます。さっそく鉄心に献上したところ、たいそう喜ばれ褒美に「金の蝶の飾りの付いた簪(かんざし)」を賜ったのです。それを記念して「金蝶饅頭」と命名し発売致しましたところ、広く賞賛を頂き大垣のみならず、美濃地方の名物として全国の皆様にご愛顧戴いております。
おすゑ婆さん
おすゑさんは若い人たちにも心を開いていました。
それは、「美濃大正新聞」昭和六年七月十七日号に載った記事から、揖斐川町出身の有名な画家野原櫻州氏がおすゑさんの二十七回忌の際、大垣中学時代に世話になったおすゑさんを偲んで、金蝶堂に「肖像画」を贈ってくださった。と言うものでした。
その際、櫻州氏が語ったおすゑさんのこと。
「大中の学生も自分等の学生時代は、マダ藩の思想などもありて、なかなか元気なもののあひで、今の学生とはちがひカフェー
木箱

その「おひとよしの心」にこそ、激動の時代を力強く生き抜くヒントが隠されているのかもしれません。

おすゑさんの生き方を思うと、価値感を超える意志の強さを感じるのです。

木箱
その後、金蝶堂も「暖簾分け」によって二〇件近くの独立を助けて参りました。
そこで、本店たる当店は、屋号を「金蝶堂總本店」とし、親戚筋や直系の弟子には〇〇金蝶堂。その他の分家には金蝶堂〇〇分店として、広く金蝶饅頭の向上発展に努めております。そんな折、金蝶堂創業一〇〇年を記念し、「肖像画」をモチーフにしたおすゑ婆さんの銅像を製作し、現在もなお、金蝶堂各店には、おすゑ婆さんが穏やかな笑みを湛え、お店を見守ってくださっています。
暖簾分け
などなかった時代で、飲食店へもウカツに入りてさへ学校がやかましかったとき、
金てふ堂だけはゆるされてゐた位で、女将老婆の義侠は、また他にアンナタイプの人は見出しうるものの、当年の面影を想像し、写真キラヒの婆さんの特徴をとらえてかいたものである。」おすゑさんは、学生さんたちによく「おすゑ婆さん」と慕われていました。
そして、この肖像画を見て育った私たちにも「おすゑ婆さん」のイメージが強く、また私たちも親しみを込めて「おすゑ婆さん」と、呼ばせて戴いております。
  • 餡
  • 皮を混ぜる
  • 店頭販売 
  • 蒸す

金蝶饅頭

1個 129円
6個入り 831円 / 10個入り 1,350円

※価格は全て税込みです。

金蝶饅頭は、生ものです。日持ちはいたしませんので、なるべく早くお召し上がりください。もしも保存される場合は、冷凍がおすすめです。(冷蔵は適しません)タッパーやフリーザーバッグ等ご使用下さい。自然解凍、もしくは電子レンジ(目安:500Wのレンジで20~40秒)にて解凍してお召し上がり下さい。
※レンジをご使用の際は、包みをはがしてください。その際餡が熱くなりますのでご注意ください。また長期の保存には適しません。
真心こめて調整致しておりますが、お気づきの点がございましたら、ご連絡くださいませ。

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